北海道民のあなたは是非使ってみて!エアドゥの道民割引の特徴について
2022年10月6日
北海道便を運航している主な航空会社には、JAL、ANA、スカイマーク、エアドゥがあります。その中で、エアドゥは「道民割引」という他社にはない独自の割引プランを展開しています。
エアドゥを利用したことがない人にとっては、「道民割引って何?」と思われるのではないでしょうか。そこで今回は道民割引がどういうものなのか、またそれを使うにはどのような手続きが必要になるのかについて解説していきたいと思います。
エアドゥってどんな会社?
エアドゥ(AIR DO)は、北海道地域密着型のLCC (格安航空会社)です。北海道各地と東京・仙台・名古屋・神戸等を結んでいます。
他の航空会社にはないアピールポイントは、北海道の地域おこしに力を入れていることです。例えば、My AIRDO会員限定で北海道の食材(ほっけ・いくらなど)をプレゼントするキャンペーンを行ったことがあります。
このキャンペーンに合わせてオリジナルWEBページが開設され、初めて釧路を訪れる人に向けて、おすすめのスポットを地元の人の視点で紹介する記事などが掲載されました。
他にも公式Instagramには、迫力のある「ばんえい競馬」の写真や湖に取り残された気泡がそのまま凍った「アイスバブル」の写真など、北海道の魅力を紹介する記事が投稿されています。このような取り組みを行うことで、より多くの人に北海道に興味を持ってもらおうとしています。
エアドゥは顧客満足度を向上させる取り組みにも意欲的で、これまでに様々なサービス改善を行ってきました。例えば、eチケットに搭乗日や乗車する便名等も記載し、「お客様控え」を見やすくしました。
運航体制に関しては、遅延や欠航がほとんどありません。エアドゥの公式ホームページに記載されている2019年11月時点の運航実績によると、定時出発率が96.6%、運航率は99.0%となっています。これは、JAL(定時出発率 : 96.15%、運航率 : 98.59%)やANA(定時出発率 : 88.3%、就航率 : 99.4%)といった大手航空会社と同じ水準です。
また、エアドゥはANAと共同運航しているため、ANA便にAIR DOの機体が使われることがあります。
チケットは、エアドゥ公式ホームページ以外にも、リアルチケットやスカイ・シー格安航空券センター等の航空券比較サイトからも購入することができます。比較サイトで購入すると、他のプランや航空会社の便と比較できるのでお得な航空券を購入することができます。
エアドゥが用意している各種割引と道民割引との比較
エアドゥは、様々な種類の割引プランを取り揃えています。そこでここからは、各種プランの簡単な内容と割引価格について見ていきます。
これから提示する価格は、新千歳空港〜羽田空港の運賃です。繁忙期や出発時間等によって運賃は変動しますので、購入される際はサイト等でもう一度確認してください。
普通運賃
2020年1月現在のエアドゥの普通運賃は、29,560円です。他社の普通運賃も見てみると、JAL38,760円、ANA37,460円、スカイマーク23,260円となっていています。業界最安値という訳ではありませんが、大手より1万円近く安いことが分かります。
AIR DO スペシャル
出発日の21日前、28日前、45日前、55日前、75日前の期間に区切られていて、それまでに予約することで誰でも割引が受けられる割引プランを「AIR DOスペシャル」といいます。他の割引プランよりも割引率は高くしてありますが、直前の予約には適用されないのでご注意ください。
割引後価格が最安の8,860円になるのは75日前にまでに予約した場合です。45日前迄の予約で10,660円、21日前迄の予約で12,060円といったように、出発日が近づくに連れ割引率は低下します。
DO バリュー
出発日の3日前あるいは前日に予約すれば誰でも割引が受けられるのがDO バリューです。AIR DOスペシャルに比べると割引率は高くありませんが、前日でも適応されるのがメリットです。割引後価格が13,760円になるのは3日前にまでに予約した場合で、前日予約だと16,360円になってしまいます。
道民割引
道民割りとは、北海道民、北海道に本籍がある人、北海道に通勤している人だけが利用できる、他社にはない珍しい割引プランです。資格がある人とその人の二親等以内の人に適用されます。AIR DOスペシャルなどの他の割引プランと併用することができません。
さらに予約の変更も可能なので、自由度の高い割引プランです。この割引を受けるためには、My AIRDO会員と道民会員になる必要がある上、定期的に更新しなければなりません。
ただし、会員になっておくと、いつ予約しても割引率は一定で、しかも当日でも予約可能です。
障がい者割引
満12歳以上で障がいのある方に適用されます。運賃は18,160円です。また、その介助者も1名まで割引を受けることができます。身体障がい者手帳あるいは療育手帳など、公的証明書類の提示が必要です。
当日シニア65
満65歳以上の方に適用される割引運賃です。出発日に空席があれば、生年月日確認登録済みのMy AIRDO会員であれば、搭乗日当日より予約購入ができます。また空港窓口(カウンター)で購入することもできます。
DOユース25
12歳から25歳までの人に適用され、卒業旅行や学生旅行をしたいなど若者向けです。
様々な割引プランを紹介しましたが、このうち「北海道民限定」の割引はエアドゥだけのユニークな制度なので、今回は道民割引について、詳しく紹介していきます。
道民割引とは?
道民割引について
道民割りとは、北海道に在住している人、北海道に本籍がある人、北海道に通勤している人を対象にした割引プランです。この条件に該当する人とその人の二親等以内の人も対象となりますが、同一便に乗ることが条件になります。
この割引を受けるには、My AIRDO会員及び道民会員に登録し3年毎に更新する必要があり、更新をし忘れてしまうともう、一度登録し直さなくてはいけなくなるのでご注意ください。
道民割引のメリット
ここからは、道民割引ならではのメリットについて紹介します。
当日予約でも割引が可能
シニア65と同様に、当日の予約でも割引を受けることができます。
何度でも予約変更可能
飛行機が出発する前であれば、何度でも予約変更することができます。ただし最初に予約した区間と同じ区間に限るので、行き先(区間)の変更はできません。行き先を変更する場合は、1度解約してから再度予約・購入する必要があります。
早期割引との併用可
基本的に多くの割引運賃は他の割引と併用ができませんが、道民割引はAIR DOスペシャルやDOバリューといった早期割引と併用することができます。どの割引と併用するか、あるいはいつチケットを購入するかによって割引額は変わります。
しかも、割引を併用した時の運賃は、AIR DO公式サイトや航空券比較サイトでは表示されません。ですので、金額を知りたい方は、My AIRDOデスクか空港にあるエアドゥのカウンターに問い合わせる必要があります。
ポイントが貯まる
MY AIRDO会員になるとポイントが貯まります。100円につき1ポイント貯まりますので、1回搭乗するとおおよそ200ポイント貯まります。さらに、6回以上搭乗するとボーナスポイントも付与されます。
貯まったポイントは、1,200ポイントから航空券の購入などに使用できます。道民割引の新千歳空港~羽田空港の片道運賃は22,960円なので、そこから1,200円(1,200ポイント)値引きしてもらうこともできるということです。ポイントを貯めるには、AIRDO 会員カードを入手する必要があります。
購入時に必要な情報は自動入力
MY AIRDO及び道民会員登録時に個人情報は登録してあるので、チケット購入の際は、ログインさえすれば、コンピュータが自動で情報を入れてくれるので、入力の手間を省くことができます。
メルマガ登録でお得な割引情報をGET
MY AIRDO登録時にメルマガへの登録を促されます。その時に登録しておけば、月2回程度、運賃情報やキャンペーン、ポイント残高などを知らせるメルマガが送られてきます。また、メルマガにはMy AIRDO会員だけが参加できるキャンペーンなどお得な情報も掲載されていますので、お得にエアドゥを利用するなら、メルマガに登録しない手はありません。
搭乗証明書の発行が簡単
保険の請求や経費の計上をしなければならないのに、フライトチケットを捨ててしまった、そんな場合でも、My AIRDOには搭乗履歴が掲載されているので、オンライン上ですぐに搭乗証明書を発行してもらえます。My AIRDOサイト内の「搭乗履歴・搭乗証明書」アイコンをクリックして確認してください。
道民割引の使い方と注意点
道民割引の使い方
1.My AIRDOに登録
My AIRDOへの登録は、エアドゥ公式ホームページでできます。登録ページに入り、名前や生年月日、住所、電話番号、パスワード(自分で設定)を入力するだけ、という簡単な手続きで登録は完了します。なお、登録手続きの途中、キャンペーンコードと詳細コードを記入欄が出てくるので、コードを持っている人は記入しておきましょう。
2.道民会員の仮登録
道民会員に登録する前に、仮登録という手順を踏まなければなりません。仮登録はエアドゥホームページでできます。My AIRDOにログインした後、「道民会員情報表示・新規入会」アイコンをクリックします。すると登録案内のページが出てくるので、案内に従って登録を進めてください。入力が終わると、道民会員の「仮会員番号」と「有効期限」(本登録までの有効期限1年)がMy AIRDOサイト内に表示されます。
3.My AIRDOから航空券を購入
エアドゥの航空券を道民割引で購入するには、購入時にMy AIRDOで仮道民会員番号を入力する必要があります。なお、エアドゥ公式ページのMy AIRDOからではなく、他の航空券購入サイトで買ってしまうと道民割引が使えないのでご注意ください。
4.搭乗時に道民会員の本登録をする
道民会員の本登録は空港のエアドゥのカウンターで行います。その際、仮道民会員番号と有効期限の情報、身分証明ができる公的書類(本籍地で登録する場合は本籍地の記載があるもの)が必要です。登録メールをコピーしておくかその情報が書かれたインターネット画面を提示、あるいはメモしておくとよいでしょう。本登録が完了すると有効期限は仮登録した日から3年間になります。
※更新手続きに関して
道民会員は3年毎に更新しなければなりませんが、更新については、空港カウンターだけでなく、都内営業所で更新手続きをすることもできます。
道民会員になると有効期限が3年に伸びますが、更新手続きは有効期限の3か月前から1年までの間に行わなければなりません。更新時には本登録時同様、道民会員番号と有効期限の情報、パスポートなど身分証明ができる公的書類が必要です。
更新手続きを怠ってしまうと、道民会員番号が失効してしまうので、もう1度登録し直す必要があります。ただし、My AIRDOのアカウントとそこで貯めたポイントはなくなりません。
道民会員に関する注意点
1年以内に更新しないと再度登録が必要となってしまう
先にも述べた通り、有効期限から1年以内に道民会員の更新をしないと、資格を失ってしまい再度登録しなければならなくなってしまいます。また、以前は郵送でも更新できていましたが、現在は空港カウンターか都内の営業所でのみ受け付けています。
道民会員登録はMy AIRDOの会員登録を済ませてから
My AIRDOの会員登録が済んだ後に、エアドゥから道民会員入会の案内が来るようになっています。従って、My AIRDOの会員登録をする前に道民会員の登録をすることはできません。
搭乗予約後の割引は不可
道民割引の適用を受けるには、航空券を購入する前に道民割引の手続きを終わらせていなければなりません。購入後の割引は不可です。
姓が変わったらMy AIRDOデスクまたは空港カウンターに申し出る
結婚などで姓が変わったら、My AIRDOデスクまたは空港カウンターに申し出て、変更手続きしなければなりません。郵送や電話では手続きできないので、上記のいずれかに申し出ましょう。
住所変更の際はMy AIRDOで変更手続きをする
住所が変わったら、My AIRDOサイトで変更すれば良いので、姓の変更のようにわざわざAIRDOデスクか空港カウンターに申し出る必要はありません。ただし、空港カウンターでも手続きは行ってもらえます。
予約を変更して差額が生じた場合は差額調整が必要
道民割引は何度でも変更できるので、変更を続けているうちに繁忙期に突入してしまった、なんてこともあり得ます。その場合運賃が値上がりしてしまうので、差額分は追加で支払う必要があります。逆に通常期から閑散期に変わった場合は、差額を返金してもらえます。
区間の変更は不可
道民割引は何度でも搭乗日時変更はできますが、区間の変更はできません。例えば、最初に道民割引で新千歳空港~羽田空港を予約・購入したのに、その後新千歳空港~神戸空港に変えるといったようなことはできません。この場合、1度解約してから再度予約・購入し直す必要があります。
支払期限に注意
支払期限は、搭乗日の4日以上前に予約した場合は、予約してから4日以内、搭乗日の3日前~当日に予約した場合は、出発の20分前までとなっています。
利用できる座席数には限界がある
他の割引同様、道民割引も1便当たりの座席数は決まっています。従って便によっては道民割引で搭乗できない場合があります。ただし、DOバリューのようなセール型割引よりも予約しやすいとされています。
払い戻しは30日以内
払い戻ししてもらえるのはキャンセルしてから30日以内です。期日を過ぎると返金してもらえないのでご注意ください。
徹底比較!他社割引と道民割引との比較し
割引価格の観点から
エアドゥの道民割引を利用した場合の新千歳空港から羽田空港間の当日の料金は22,960円です。それでは他の航空会社の割引制度と比べるとどうなのでしょうか。大手航空会社のJAL、ANAと比較していきたいと思います。
JAL
当日でも割引が効く当日シニア割引の場合、15,500円になります。ただこれは満65歳以上でないと利用できません。他には前日まで予約を受け付けている特便割引1の場合は33,900円です。先得割引タイプAの場合は10,200~12,900円ですが、早めに予約しないとこの価格では購入できません。
ANA
当日でも割引が効くスマートシニア空割の場合、16,560円になります。これも満65歳以上の方が対象です。他にはスマートU25の場合は14,810円、介護割引は25,010円です。
大手航空他社と比較してみると、直前(当日)に予約するなら道民割引は魅力的です。しかし、早い段階で利用するのが分かっている場合は、航空大手にも格安なチケットが用意されています。
ポイントの貯めやすさの観点から
AIR DO VS ANAクレジットカード
結論からいうと頻繁に北海道を往復するのであればエアドゥがおすすめです。確かにANAのクレジットカードに付いているアメリカンエクスプレスも100円毎に1ポイント貯められるので、先ほど紹介したMy AIRDOで100円で1ポイント貯まるのと変わりありません。
しかし、エアドゥにはそれとは別のポイントシステムもあって、1回乗ると1ポイント貯まり、それが8ポイント貯まると片道が無料になります。アメリカンエクスプレスも100円で1ポイント貯まりますので、運賃が22,960円だった場合、1回搭乗すると230ポイント貯まり、8回搭乗すると1,840ポイントになります。対してエアドゥの場合、8回搭乗すると2~3万円に匹敵する運賃がタダになります。従って、エアドゥの方がかなりお得といえます。
生涯利用するならANA?スカイマーク?それともエアドゥ?
生涯利用するのであればANAが1番よいといわれています。なぜならANAのマイルは様々な場面で使えるからです。航空券の購入の他にも、ショッピングや投資などでも使えます。
対してショッピング提携先や投資機能がないエアドゥのポイントは、航空券及び航空関連商品の購入にしか使えません。長く使えば使う程にポイントは沢山貯まります。それならば色々なものに使えるANAのマイルの方がいいという訳です。
まとめ
以上が道民割引の概要です。他社の他の割引プランと比べて1番安いという訳ではありませんが、主に北海道民だけが使えるというユニークさ、さらに何度でも予約が変更できたり、当日予約でも割引が効いたりと嬉しいポイントが沢山付いています。
ただし、チケットの購入後には割引が受けられなくなってしまったり、搭乗区間の変更ができなかったりと、気を付けなければならないポイントもあります。もしあなたが今回紹介した道民割引の条件に当てはまるなら、利用を検討してみてはいかがでしょうか。