スカイマークでマイルは貯まる?デルタ航空やANA、JALマイルとの意外な関係!
2024年02月9日
旅行好きの方や出張の多いビジネスマンにとって、飛行機のマイルが貯まるのは旅行の楽しみの1つになっています。
マイルとは、飛行機に乗るたびに付与されるポイントのことで、貯まったマイルは航空券と交換できるため、ますます空の旅がしやすくなります。
この記事では、MCC(中堅航空会社)として人気の高いスカイマークのマイルについて解説しています。
そのほか、スカイマークとアメリカの航空会社デルタ航空との意外な関係や、ANA や JALのマイルを貯めている方にも知っておいていただきたいお得情報も併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
スカイマークにマイルはない?
ANAやJALには、便利で魅力的なマイレージプログラムがありますが、スカイマークにも同じようなプログラムがあるのでしょうか。
スカイマークに乗ってもマイルは貯まらない
結論から申し上げますと、スカイマークには独自のマイルプログラムはありません。
また、スカイマークの飛行機に乗っても、他の航空会社のマイルは貯まりません。
なぜマイルを貯められないの?
スカイマークは、リーズナブルな料金で大手航空会社並みのサービスを提供するMCC(中堅航空会社)として人気がありますが、まだ独自のマイレージプログラムを提供するほどの力はないようです。
また、他社のマイルを貯めることができないのにも理由があります。
スカイマークはアライアンスに加盟していない
世界の大手航空会社は、アライアンスに加盟しています。
アライアンスとは、「連合・同盟」といった意味で、複数の企業がアライアンスに加盟することで業務の提携を結び、メリットを共有しています。
航空会社の場合、アライアンスは「航空連合」と訳され、同一アライアンスに加盟している航空会社間のマイルは共有が可能です。
例えばJALは「ワンワールド」というアライアンスに加盟しており、ワンワールドにはイギリスのブリティッシュエアウェイズや中国のキャセイパシフィック、オーストラリアのカンタス航空などが加盟しています。
この場合、JALに乗ってブリティッシュエアウェイズのマイルを貯めたり、ブリティッシュエアウェイズに乗ってJALのマイルを貯めたりすることができます。
また、ANAはドイツのルフトハンザ航空、アメリカのユナイテッド航空などとともに「スターアライアンス」というアライアンスに加盟しています。
そのため、ANAに乗ってルフトハンザのマイルを貯めることも、ルフトハンザに乗ってANAのマイルを貯めることもできます。
しかし、ANAに乗ってJALのマイルを貯めることも、JALに乗ってANAのマイルを貯めることもできません。
同じアライアンスに加盟していないと、マイルは共有できません。
スカイマークはどのアライアンスにも加盟していません。
そのため、他の航空会社のマイルを貯めることができないのです。
スカイマークでデルタ航空のマイルが使える
スカイマークは自社のマイルプログラムを持たず、また、どこのアライアンスにも加盟していないため、自社はもとより他社のマイルも貯められませんが、意外なことに、アメリカのデルタ航空のマイルプログラムに限っては、デルタのマイルでスカイマークのチケットに交換ができるのです。
デルタのスカイマイルでスカイマーク航空券が予約できる
デルタ航空のマイルプログラム「スカイマイル」では、マイル数に応じてスカイマークの一部国内線のチケットと交換できます。
つまり、デルタ航空のマイルで、スカイマークの国内便を予約できるというわけです。
スカイマークはデルタ航空と提携はしていない
デルタ航空のマイルでスカイマーク便が予約できるため、スカイマークはデルタ航空と業務提携を結んでいると思われがちですが、スカイマークはデルタ側に座席の提供を行っているだけで、提携はしていません。
したがって、スカイマークの飛行機に乗っても、デルタのマイルが貯まるわけではありません。
スカイマイルとは?
スカイマイルは、デルタ航空のマイレージプログラムです。
入会費無料で有効期限はなく、ウェブから登録すればすぐに会員になれる上、貯めたマイルを誰かにプレゼントしたり、特典交換に必要なマイルの不足分を現金で補ったりできる、使い勝手の良いプログラムです。
デルタ航空は「スカイチーム」というアライアンスに加盟しており、同アライアンスに加盟しているイタリアのアリタリア航空やメキシコのアエロメヒコ、フランスのエールフランスなどの提携航空会社便や、デルタ航空便に乗ればマイルが貯まります。
そのほか提携しているホテルへの宿泊、レストランやレンタカーの利用、ショッピングなどでもマイルは貯まります。
そのため、スカイマイルに入会するなら、入会申し込みと同時に「デルタスカイマイル提携クレジットカード」にも申し込むことをおすすめします。
「デルタスカイマイル提携クレジットカード」の会員であれば、さまざまな特典が受けられる上、デルタのマイルでスカイマーク便の予約が可能になるからです。
スカイマーク特典航空券交換のための条件
デルタ航空のマイルでスカイマーク便を予約するには、日本在住で「デルタスカイマイル提携クレジットカードの本会員」、または「メダリオン会員」でなければなりません。
メダリオン会員とは?
メダリオン会員とは、デルタ航空の上級会員のことです。
貯まったマイル数または区間数に応じて、シルバーメダリオン→ゴールドメダリオン→プラチナメダリオン→ダイヤモンドメダリオンの4つのグレードに分かれていて、すべてのグレードで、マイルとスカイマークのチケットを交換できます。
デルタスカイマイル提携クレジットカードとは?
「デルタスカイマイル提携クレジットカード」には、デルタスカイマイル提携JCBカード、デルタスカイマイル提携VISAカード、デルタスカイマイル提携ダイナースカード、デルタスカイマイル提携アメリカンエキスプレスカードがあります。
なかでもおすすめはJCBカードです。
年会費が最も安く、デルタスカイマイルJCBテイクオフカードなら初年度会費は無料、2年目以降の年会費はわずか2,500円です。
マイル還元率は100円で1マイル付与される計算になり、ショッピングなどでコツコツ使えば無理なくマイルが貯められます。
ただし、JCBも含め、デルタスカイマイル提携クレジットカードに新規入会した方は、入会から2カ月以上たってからでないとスカイマークの特典航空券との交換ができませんのでご注意ください。
対象区間と必要なマイル数
デルタ航空のスカイマイルで予約できるスカイマークの航空券は、一部の区間に限られています。
利用できる区間と必要なマイル数は以下の通りです。
【15,000マイル】
・福岡‐那覇
・神戸‐羽田
・神戸‐茨城
・神戸‐鹿児島
・神戸‐長崎
・神戸‐那覇
【20,000マイル】
・セントレア(名古屋)‐那覇
・セントレア(名古屋)‐新千歳
・羽田‐福岡
・羽田‐鹿児島
・羽田‐長崎
・羽田‐那覇
・羽田‐新千歳
・茨城‐新千歳
・神戸‐新千歳
必要なマイル数は片道も往復も同じです。
また、予約できる便は、スカイマークのホームページで販売されている出発2週間前までの便でなければなりません。
座席数には限りがあり、繁忙期などは利用できないことがあります。
また、キャンセル待ちもできません。
デルタスカイマイルでのスカイマーク便予約方法
デルタ航空のスカイマイルでスカイマーク便を予約するには、すべてウェブ上で操作を行います。
電話やカウンターで手続きすることはできません。
それでは具体的な予約方法を順を追って説明いたします。
予約はデルタ航空のウェブサイトで
スカイマークのチケットを予約するのに、スカイマークのウェブサイトからは操作ができません。
操作はすべてデルタ航空のウェブサイトから行います。
スカイマークのウェブサイトでフライト情報を確認
予約はデルタ航空のサイトで行いますが、スカイマーク便のフライトスケジュールに関しては、スカイマークのウェブサイトで確認しなければなりません。
面倒ですが、最初にスカイマークのウェブサイトで希望する目的地や日時の便名を探し出し、チェックしておきましょう。
デルタ航空のサイトで予約手続き
デルタ航空のウェブサイトを開き、「予約する」の項目から「今すぐ予約」をクリックして「フライト予約」の画面に進みます。
出発地や目的地、出発日や人数など必要事項を入力したら、「マイルでショッピング」の欄にチェックを入れます。
「フライトを検索」をクリックすると、カレンダーに指定日の最低限必要なマイル数が表示されます。
フライトを選択し、予約便を確定します。
変更やキャンセルはできない
予約便を確定すると、24時間以内に必要なマイル数がスカイマイル会員口座から引き落とされます。
いったん予約を確定すると、変更やキャンセルはできなくなり、使用したマイルは戻ってきませんので、予約をする際は十分注意してください。
往復便は復路便の確定を
往復で予約する際は、必ず復路便も確定させる必要があります。
往復便は、行きの目的地と帰りの出発地が同じでなければなりません。
例えば、行きが羽田→那覇であれば、帰りは那覇→羽田でなければならないということです。
確認メールを持参してチェックイン手続きを忘れずに
予約を確定すると、スカイマークの予約番号や旅程が記された確認メールが、予約時に登録したメールアドレスに送信されてきます。
このメールが航空券の引換え証になりますので、印刷して搭乗日当日空港に持参し、チェックインカウンターか自動チェックイン機で搭乗の手続きを行ってください。
チェックイン手続きは、出発時刻の20分前までに行わないと搭乗できなくなってしまいますから、早めに手続きを済ませるようにしましょう。
遅延や欠航などはスカイマークの規約に従う
スカイマイルで予約したスカイ―マーク便が、悪天候や機材故障等で遅延したり欠航したりした場合は、スカイマークの規定に則って対応してもらえます。
例えば、台風など悪天候で1時間以上の遅延や欠航が発生した場合は、手数料なしで変更や払い戻しが可能です。
デルタスカイマイルのスカイマーク特典航空券交換のメリット
デルタ航空のスカイマイルで、スカイマーク便の予約ができるメリットには、どういったことがあるのでしょうか。
通常予約よりお得
スカイマイルをデルタ航空の便で使うとなると、近距離国際線の日本-韓国便でさえ、40,000マイルも必要になります。
ところがスカイマークの航空便に交換する場合は、利用者の多い羽田-新千歳便で15,000マイル、距離の長い神戸‐新千歳便でも20,000マイルで交換できるため、大変お得に感じます。
期限がないから使い勝手が良い
スカイマイルの最も使い勝手の良い点は、期限がないことです。
頻繁に飛行機に乗る機会がない方でも、スカイマイル提携クレジットカードをショッピングやレストランの支払いなどに利用することで、時間をかけて無理なくコツコツとマイルを貯められ、必要な時にスカイマークの航空券と交換できます。
神戸空港利用者にお得
スカイマークは、神戸から新千歳(札幌)、仙台、茨城、羽田(東京)、長崎、鹿児島、那覇(沖縄)の7都市に就航しています。
このうち仙台以外の便すべてにスカイマイルが利用できるため、神戸空港を利用する方にとっては利便性が高いサービスといえます。
さらに、距離の長い神戸-新千歳便以外は15,000マイルで利用できるため、かなりお得です。
航空系クレジットカード使用でマイルを貯める
スカイマークには、マイルを貯めるプログラムがありません。
また、アライアンスに加盟していないため、スカイマーク便に乗って他社のマイルを貯めることもできません。
しかし、ANAカードやJALカードを持っている方は、スカイマーク便に乗って、ANAやJALのマイルを貯めることができます。
ANAカード、JALカードで決済する
スカイマークのチケット購入の際、ANAカードやJALカードで決済すれば、ANAやJALのマイルが貯まります。
ANAやJALに限らず、大手航空会社はクレジットカード会社と提携していることが多く、先に述べたデルタ航空もJCBやアメリカンエキスプレスなどと提携しています。
こうした航空会社と提携しているクレジットカードは「航空系クレジットカード」と呼ばれ、利用するたびにその航空会社のマイルが貯まる仕組みになっています。
飛行機のチケットを購入する時だけでなく、ホテルの宿泊やレンタカーの利用、ショッピングなどでも航空系クレジットカードを使うと、いつの間にかマイルが貯まっています。
スカイマーク便でANAやJALのマイルはどれだけ貯まる?
ANAカードとJALカードのマイル還元率は0.5%~2.0%で、航空券購入の際は、200円で1マイル付与される計算になります。
スカイマークの羽田-那覇便をANAカードまたはJALカードで購入した場合、どちらも132マイル付与されます。
ANAカードやJALカードを持っている方で、普段はANAや JAL を利用する方でも、希望する路線と時間帯の便がANAや JAL のフライトスケジュールにない場合があります。
そんな時は、ANAや JAL と同等のサービスでありながら、料金がリーズナブルなスカイマーク便を利用することをおすすめします。
スカイマークは羽田や神戸を拠点に、九州、沖縄に多くの便を運航しており、ANAやJALのフライトスケジュールにはない時間帯の便の運航に力を入れています。
希望するスカイマークの便を見つけたら、決済はANAカードかJALカードで行いましょう。
スカイマーク便に乗ってもANAやJALのマイルが貯まるので、そのマイルをANA便やJAL便の特典航空券に交換する際に使えます。
ポイントサイトを経由してマイルを貯める
スカイマーク便に乗ってANAやJALのマイルを貯めるには、ANAやJALと提携したクレジットカードで支払いをすることと、もう1つ別の方法があります。
ポイントサイト経由でマイルを貯める
スカイマークのチケットを予約する際に、スカイマークのホームページから直接予約するのではなく、ポイントサイトを経由して予約するとJALやANAのマイルが貯まります。
ポイントサイトとは?
ポイントサイトとは、ゲームへの参加やアンケートの回答といったタスクをこなしたり、友達にポイントサイトを紹介したりし、その対価としてポイントが付与されるサイトのことです。
ポイントをマイルに交換
ポイントサイトで貯まったポイントは、現金やギフト券、電子マネーや他のポイントに交換できます。多くのポイントサイトではANAやJALのマイルも扱っていますので、ポイントサイトを経由するだけで、マイルを貯めることが可能です。
また、スカイマークを扱っているポイントサイトなら、所定のチケット予約サイトからスカイマークチケットを購入し、得られたポイントでANAやJALのマイルと交換することができます。この時、チケットの購入をANAやJALと提携しているクレジットカードで支払えば、ダブルでマイルを貯められます。
まとめ
スカイマーク自体にマイルプログラムはありませんが、デルタ航空のスカイマイルや、JAL、ANAのマイルを貯めている方は、スカイマークを上手に利用することで、マイルを効率よく貯めることができます。
今回紹介した方法で、賢くマイルを貯めてください。