【ジェットスター】格安チケットの秘密とは?安い理由や費用を抑えるコツを紹介
2022年02月21日
空の旅を身近にしてくれるLCCの中でも群を抜いた安さで知られているのが、ジェットスターです。
片道運賃が1万円以下なんて当たり前、中には片道3,000円台という格安料金でチケットを販売することもあり、「飛行機は高い」という概念をみごとに覆してくれます。
この安さの秘密は、一体どこにあるのでしょうか?
この記事では、ジェットスターがなぜ安いのか、その理由を明らかにするとともに、ジェットスターの運賃体系や、費用を抑えるコツなどを紹介しています。
格安航空券に興味のある方、年に何回も飛行機に乗る方、LCCに関心のある方は、ぜひ参考にしてください。
様々なところでのコスト削減
ジェットスターが安い理由は、徹底したコストの削減にあります。
まず、自社オフィスの窓口を持たず、ウェブサイトを通じてチケットを販売することで、窓口業務に伴う人件費やオフィス賃料、光熱費などを抑えています。
次に、手荷物の重量や大きさを厳格に制限し、利用者が持ち込む荷物を少なく抑えることで飛行機自体の重量を軽くし、燃料の節約に繋げています。
燃料費は飛行機のコスト全体の中で占める割合が25%と最も高く、燃料費をいかに節約するかがコスト全体の削減率に大きくかかわってくるといっても過言ではありません。
大手航空会社では多少の重量オーバーがあっても大目に見てくれますが、LCCでは少しでも燃料を節約するため、荷物はかなり厳しく制限されます。
ジェットスターでも荷物の持ち込みを抑えることで燃料を節約し、コストの削減に繋げています。
さらにジェットスターでは、機内サービスにおいても無駄を減らす工夫がなされています。
エコノミークラスでは、基本的にすべての機内サービスが有料です。
飲食物は自分で用意するか、予約時にオプションで申し込まなければなりません。
過剰なサービスを行わないことで余計な飲み物や食べ物の積載を省き、燃料や人件費の削減に繋げています。
また、飛行機が着陸してから折り返し離陸するまでの滞在時間を短くすることで、空港に支払わなければならない駐機料金の節約も図っています。
このように、余計なものは徹底的に省き、シンプルな空の旅を提供していることが、ジェットスターの安さの秘密といえます。
乗ってなるほど、安さの理由
各所でコスト削減に力を入れているジェットスターですが、実際に利用してみると、なるほど、と思うことが多々あります。
まず、大手航空会社では当たり前の、飛行機までの通路がありません。
空港にもよりますが、飛行機が待機している場所までバスで移動します。
飛行機に乗るための通路を使用すると、空港に使用料を支払わなければならず、その費用を節約するためにバスを利用しているのです。
バスでの移動は多少時間がかかりますが、通路を通って搭乗する時には見られない飛行機の機体が間近に見られるため、かえって魅力があります。
他にも、飛行機の機内にモニターがなかったり、前の座席との間隔がやや狭かったりするなど、随所にコストを削減した結果が現れています。
しかし、フライト時間が1~2時間程度と短いため、気にならないというお客がほとんどのようです。
ジェットスターの運賃体系
ここでは、格安チケットを購入する前に知っておきたい、ジェットスターの基本的な運賃体系についてお伝えします。
安く乗るならStarter
ジェットスターの運賃には、エコノミークラスとビジネスクラスとがあり、エコノミークラスにはStarter、Starter Plus、Starter Max、Starter Flexi Biz の4つのタイプがあります。
最も安い料金がStarterで、必要最低限のサービスしかありません。
機内食や持ち込み荷物などオプションとして追加されるサービスの違いで、Starter Plus、Starter Max、Starter Flexi Bizとタイプが変わっていきます。
以下に、Starter、Starter Plus、Starter Max、Starter Flexi Biz の違いを表にまとめてみました。
Starter | Starter Plus | Starter Max | Starter Flexi Biz | |
払い戻し | × | × | ○ | ○ |
日付・時刻の変更 | ○運賃差額と手数料が必要 | ○運賃差額が必要 | ○運賃差額が必要 | ○別日に変更の場合、運賃差額が必要 |
出発地・到着地の変更 | × | × | ○運賃差額が必要 | × |
搭乗者氏名の変更 | ○運賃差額と手数料が必要 | ○運賃差額が必要 | ○ | ○運賃差額が必要 |
機内持ち込み手荷物 | 7㎏まで無料 | 7㎏まで無料 | 7㎏まで無料 | 14㎏まで無料 |
預け入れ荷物 | × | 20㎏まで無料 | 30㎏まで無料 | × |
機内食 | なし | あり | あり | あり |
座席指定 | 全席有料 | スタンダードシートのみ無料 | 全席無料 | スタンダードシートとアップフロントシートは無料 |
座席指定
ジェットスターの座席は、次のように3種類あります。
・スタンダードシート
最もお得な料金で指定できる座席です。
窓側や通路側の座席を希望する時や、家族で隣り合った席に座りたい時などにおすすめです。
・アップフロントシート
機内の前方に位置する座席です。
空港に到着後、早めに降りられる利点があります。
・エクストラレッグルームシート
足がゆったりと伸ばせる、足元のスペースが広い座席です。
体格の良い方におすすめします。
ジェットスターでは、最も料金の安いStarterの場合、原則、座席を指定することができません。
家族や友人と隣り合った席に座りたいなど座席を指定したい場合には、オプション料金を追加して指定するか、Starter Plus、Starter Max、Starter Flexi Bizを選んだ方がいいでしょう。
荷物
ジェットスターでは、キャリーケースのような荷物とハンドバッグのような小さなカバンの合計2個まで、総重量7㎏までが、機内手荷物として無料で座席に持ち込めます。
Starter Flexi Biz、ビジネスクラスでは、カバン2個まで、総重量14㎏までが、無料で座席に持ち込めます。
座席に持ち込めるカバンの大きさは、1個につき56cm×36cm×23cm以内と決まっており、これより大きかったり、重さが規定を超えたりする場合には座席に持ち込まず、飛行機の荷物室に預け入れることになっています。
StarterまたはStarter Flexi Bizの場合、荷物室への預け入れは全て有料です。
預け入れる荷物の個数に関しては、制限がありません。
しかし、1個当たりの荷物の重量が32㎏までと決まっており、総重量が最大40㎏まで預け入れ可能です。
荷物やお土産がたくさんある方は、飛行機の予約をする時にオプションとして荷物預け入れの手続きをしましょう。
空港に着いてから初めて荷物預け入れの手続きを行うと、予約時にオプションとして支払う金額の倍近くの料金がかかってしまいます。
注意してください。
また、飛行機に荷物を預けるより宅急便で送ったほうが費用を安く抑えられる場合があります。
お土産や衣類などがたくさんある方は、宅急便を検討してみるのもいいでしょう。
払い戻し
StarterとStarter Plusでは、料金の払い戻しができません。
Starter MaxとStarter Flexi Bizでは、ジェットスターの運賃や座席指定等の料金として利用できるフライトバウチャーでの払い戻しが可能です。
ただし、変更の受け付け締め切り時刻までに申し出た場合に限り、払い戻し可能となっていますので、キャンセルが決まったら早めに手続きをしましょう。
機内食
Starter Plus、Starter Max、Starter Flexi Bizでは、国際線で機内食がサービスされます。
国内線では、Starter Plus、Starter Maxで、機内での飲食や商品の購入に利用できる機内バウチャーが提供されます。
予約内容の変更
予約した内容は、予約便のチェックイン開始時刻になるまで変更が可能です。
ただし、Starterでは予約内容変更に際し、運賃の差額に加え、変更手数料がかかることを承知おきください。
ジェットスターに安く乗るには?
ジェットスターの料金体系は、Starterをベースに、必要とするサービスをオプションとして加えていくことで、費用が加算されていくシステムです。
もともと料金の安いジェットスターですが、ここでは、できる限り費用を抑えるコツを紹介します。
Starterを選ぶ
先にも述べましたが、Starterはオプションがないため、最も安く料金が設定されています。
ジェットスターに乗るなら、できるだけStarterを利用するのがおすすめです。
早めに予約する
ジェットスターの料金は、空席が多いほど料金が安くなる「空席連動性」を採用しています。
利用予定日に近いほど空席が少なくなるため、利用日が決まったら、できるだけ早めに予約した方が安く済みます。
平日がおすすめ
土日祝や夏休み、年末年始などは利用者が多く、空席が少なくなります。
そのため、可能であれば、平日を利用した方がいいでしょう。
ネットで手続きをする
ジェットスター予約の手続きは、コンタクトセンターを利用することもできますが、手数料がかかるので割高になります。
パソコンやスマホを使ってネットで手続きすると、費用が抑えられます。
予定を変更しない
Starterの場合、予約した内容を変更すると手数料が取られます。
変更しないで済むよう、フライト日時や搭乗者、行先などをしっかり確認してから予約をしましょう。
最低価格保証
他の航空会社や旅行会社のウェブサイトで販売しているチケットが、ジェットスターより安い場合、その価格からさらに10%引いた値段でチケットを提供する「最低価格保証制度」があります。
ジェットスターより安い料金をネットで見つけたら、専用のチャットサービスを利用して連絡してみてください。
Club Jetstar
Club Jetstarはジェットスターの有料会員制度です。
年会費3,980円を払えば次のような特典があり、お得に飛行機が利用できます。
- 会員だけの特別価格
- セールの先行予約・購入が可能
- 手荷物&座席指定料金が一般価格の20%引き
- 最大5名まで特典利用可能
- ホテルやWi-Fiレンタルサービス割引
出張の多い方や、旅行で飛行機に乗る機会が多い方におすすめです。
荷物は必要最低限に
荷物の預け入れは、基本的にオプション料金がかかります。
ジェットスターを利用する時は、必要最低限の荷物だけにし、重いもの、かさばるもの等は宅急便で送ってしまうのがおすすめです。
安くても安全
ジェットスターは、LCCの中でもとりわけ「安さ」が魅力の航空会社です。
料金が安いと安全性に問題があるように思えますが、ジェットスターは安全性を犠牲にすることなくコスト削減に成功しています。
安全ランキング第1位
ジェットスターは、親会社の1つであるオーストラリアのカンタス航空の安全基準を採用し、大手航空会社並みの安全性を提供しています。
航空会社評価サイト「AirlineRatings.com」の安全度ランキングでは、4年連続第1位に輝いています。
高い定時運航率
LCCは遅延が多いといわれますが、ジェットスターは定時運航率(出発予定時刻以降15分以内に出発した便数が全運航便数に占める割合)が約95%と高く、ほぼ定刻通りに運航しています。
燃費が良く、環境に優しい機体を使用することで燃料費と整備コストを抑え、定刻通りに運航することで顧客からの信頼も得ています。
世界に広がる航空網
ジェットスターはLCCの中で最も就航数が多く、特にアジア太平洋地域での路線が多いのが特徴です。
オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、フィリピンなどアジア太平洋地域に週5,000便以上運航しています。
国内はもとより海外へも格安航空券で行けるため、旅行や出張で多くの人が利用しています。
数多くの受賞歴
ジェットスターは、オーストラリア太平洋地域におけるベスト・ローコストエアライン賞受賞をはじめ、定時運航率トップ8エアラインや旅客数伸び率トップ5キャリア賞など数々の賞を受賞しています。
安全をモットーに、常にコストダウンのための努力を怠らない企業姿勢が反映されているといえます。
ジェットスターは安くて安全な航空会社
LCCの中でもとりわけ「安さ」に定評のあるジェットスターは、安全を最優先した、シンプルで快適な空の旅を提供する航空会社です。
国内・海外を飛び回るビジネスマンや旅行好きな方は、ぜひ1度利用してみてはいかがでしょうか。