エアドゥ遅延・欠航した場合予約変更や払い戻しは可能なのか?
2022年07月5日
飛行機を利用するにあたってつきもなのが、天候不良などによる大幅な遅延や欠航です。
特に台風や大雪など季節的な理由による遅延や欠航は長引くことが多いので便を変更する振り替え便を予約したり、ときにはチケットをキャンセルして払い戻しをすることもあるでしょう。
そんなとき、格安航空会社のLCCはほとんどが振り替え便は自社便のみ、払い戻しは原則受け付けていません。
ですが、大手よりも安い運賃で大手と同じような充実したサービスの提供を行っているような、第3極の航空会社であるエアドゥでの対応はどうなのでしょうか。
遅延や欠航の際の予約変更や払い戻しは可能か?
エアドゥの公式ホームページを見てみると、天候不良や機材故障で遅延や欠航が発生した場合は利用客の希望に応じて便の振り替えや払い戻しに対応しているようです。
便の振り替えは天候不良など不可抗力による遅延や欠航の場合は、予約日より30日以内に出発する自社便へ。
機材故障など会社都合によるものだと、他社便へも振り替えを行っています。
振り替え便の予約に関する手数料や差額分の追加料金は一切発生しませんが、もともと購入していたチケット代より振り替え便の方が安い場合は差額の返却を行っています。
また、機材故障などで起こった遅延や欠航によって発生した交通費や宿泊費についても、領収書を持参すれば負担してくれるそうです。おぼえておくと便利ですね。
払い戻しは原則、10日以内であれば空港カウンターやインターネット、予約案内センターなどで受け付けています。
手数料も発生せず、払い戻し期限以内であれば全額かえってきます。
しかし、払い戻しの場合は本来のチケットをどこで購入したかによって手続きができる場所が違いますので、注意が必要です。
LCCの中には遅延や欠航したとしても自社便の割引券しか配布しない、という場合もあるそうですがエアドゥの対応は大手航空会社と同レベルと言えます。
どうして遅延・欠航に対して強気なのか?
エアドゥがここまで遅延や欠航した場合の振り替え便や払い戻しの対応について素晴らしい背景には、就航率の高さにあります。
2013年度の定時運航率は90%を超えていますし、欠航率も1%代と、98%以上がきちんと就航していることになります。
もともとの遅延などの発生率が低いために、他社へ便を振り替えたりや払い戻しに柔軟に対応する姿勢を見せられるのです。
本格的なLCCのように回転率を重視した過密なフライトスケジュールの場合、小さなトラブルであっても大幅な遅延となりやすく、払い戻しなどに対応するにはコストがかかりすぎるため自社便への振り替えのみとしていることが多いのです。
格安な運賃を実現するため徹底したコストカットを行っているが故の苦肉の策と言えるのでしょう。
ですが、ローコストのためには仕方のないこととは言え、やはり利用客にとってはLCCのこう言った対応は不満のひとつとなっているようです。
その点、エアドゥの対応は利用客の満足度も高く、着実に需要を獲得しているといえます。
チケットを予約するときに普通の方はまさか当日になって飛行機が飛ばない事態になるなんて思いもよらないものです。
ましてや万が一の事態に、航空会社がどういった対応をとるかまで確認してからチケットを予約する方は決して多くはないでしょう。
ですが、空を飛ぶ乗り物ですので地上を走る新幹線や高速バス以上に確かな安全性が求められるため、天候や機材の不具合に非常に左右されやすいのです。
運賃の安さも重要ですが、遅延や欠航した際にあまり損にならないよう対応してくれる航空会社を選ぶことも、賢く飛行機を利用する手段なのではないでしょうか。