昨年と比べて2015年から2016年の年末年始の国内航空券は高い?安い?
2022年07月5日
物価の値上がりや空港施設料の変更、スカイマークの上場廃止など、航空業界に影響を与えるニュースが多く取り上げられる2015年。
クリスマスや大晦日、そして2016年に向けて、航空会社は年末年始を含む冬ダイヤの販売を次々と開始しています。毎年国内旅行はもとより、ハワイやグアムをはじめとする海外旅行のシーズンともなる季節だけに、これまでと比較した運賃相場の変動が気になるところです。
食品や生活に必要な商品の値上がりが続き、金銭面の圧迫が不安視されている中、年末年始の国内航空券に、はたしてどのような影響があるのでしょうか?
昨年の国内線予約率の低下は、国際線人気が影響している?
昨年の国内線予約状況(2014年12月19日~2015年1月4日)と、一昨年の予約状況を比較してみましょう。
- ANAの2014~15年予約状況・・・59%(前年比 98.5%)
- JALの2014~15年予約状況・・・57.6%(前年比 99.8%)
昨年は、主要航空会社2社ともに国内線の予約率が前年割れとなっています。その一方で、国際線はANAが84.2%、JALでは80.4%と国内線を上回り、国内より海外への需要が多かったという結果が出ています。
また、LCCは好調で、ジェットスターの昨年の予約率は70%と、一昨年よりも4.5%増となっています。
アベノミクスによる経済戦略が、運賃にも影響している?
空港施設料の変更、LCCの勢いなど、国内線の予約現象となった原因はさまざま。中でも、デフレ脱却の戦法として打ち出しされたアベノミクスによる値上がりやLCCの推進力は、日本の主要キャリアにとって痛手となっています。
スカイマークが上場廃止となり、大きなダメージを負ったANAの対策として、「旅割」運賃のアピールや沖縄方面の需要拡大、国際線の需要高に便乗するなどして予約率を上げ、顧客を獲得しています。
2016年に向けて続々とリリースされるキャンペーンに注目
航空会社にとって良くないニュースも多い上に、昨年に続き国際線の需要が高まっていく状況から、国内線の空きがさらに懸念されています。しかし一方で、国内線の需要を押し上げようと、今年の国内航空券は、積極的にキャンペーンやセールを打ち出す見通しです。
また、セールの他にも、各キャリアと旅行会社が提携して「パックツアー」を組み、低価格を実現させるなど、年末年始に向けて早くも価格競争が始まっています。
まだ具体的な計画を立てておらず、これから目的地や予定を決めるという方には、低コストで旅を楽しめるパックツアーがオススメです。
昨年、思うように数字が振るわなかった分、たくさんのキャンペーンで挽回を図る大手キャリア、そして昨年に引き続き邁進するLCC。どちらも時期によっては昨年より安く国内航空券をゲットできる可能性がありますので、今後のキャリアの動きに注目です。