スカイマークのお得な割引運賃「いま得」「たす得」ってどんなシステムなのでしょうか? 違いを知って、お得に飛行機に乗りましょう!
2024年02月9日
皆さんはLCCに関してはどれくらいのことをご存知でしょうか?
2012年頃から「LCC」(ローコストキャリア)という、とにかく無駄を省き、できるだけ安価な運賃で、あちこちに移動をすることができる航空会社がどんどん出てきています。
最近ではすっかり人気が定着し、LCCをうまく利用して、あちこちに旅行に行かれている方も多いようです。
今回はそんな「LCC」の中でも「スカイマーク」に関して、見ていくことにしましょう。
スカイマークは、正確にいうと「LCCよりも少しだけランクが上」の航空会社です。設立は1996年11月と、歴史のある会社であることが分かります。
そんな「スカイマーク」そして「スカイマークのお得な割引制度」に関して、詳しく見ていきましょう。
そもそも「スカイマーク」ってどんな航空会社なのでしょうか?
「スカイマーク」はLCC(ローコストキャリア:格安航空会社のことを指します)だと勘違いされがちですが、実はMCC(ミドルコストキャリア)という「LCCとレガシーキャリアの中間」の航空会社です。
ちなみに、「レガシーキャリア」とはJALやANAなどの日本に古くからある、大手航空会社のことで、機内サービスが充実しており、路線数も多いため、非常に人気の高い航空会社ですが、デメリットとしては「価格が高いこと」です。
一方でLCCは、とにかく無駄を省き、できるだけ安価で移動できるように工夫しています。
スカイマークは「LCCとレガシーキャリアの中間」ですので
・シートの幅
・荷物の預け入れが無料
・路線によってはドリンクサービスがある
など、LCCよりは少しだけ充実したサービスを用意しています。
ですので「安く移動したいけれども、LCCは荷物を預けると追加料金がかかるし、シートも狭いし、どうしようかな〜」という方は、ぜひとも「スカイマーク」の利用を検討してみてください。
スカイマークには非常に多岐にわたる割引制度があります
スカイマークはMCCという非常に珍しい形の航空会社なだけあり、LCCにも引けを取らない割引制度があります。
運賃の種類を見ていきますと、
・大人普通運賃
・小児普通運賃
・障がい者割引運賃
・ダッシュいま得
・いま得
・たす得
・SKYセール
・U21直前割
・シニアメイト
など、非常に多岐に渡ることが分かります。
今回は、その中でも
・いま得
・たす得
にターゲットを絞り、詳しく見ていくことにしましょう。
「いま得」「たす得」ってどのようなシステムで値段が決まるのでしょうか?
スカイマークは、独特な価格の設定方法を採っており、「いま得」「たす得」は、便ごとに「空席予測数」を算出しその割合に応じて、運賃を変動するという割引制です。
スカイマークの公式HPによると、「空席予測数」とは「現時点における便の最終的な混み具合の予測値です。(ご予約時の便の空席状態のことではございません。)」とあります。
簡単に説明すると、空席予測数とは、シーズンや曜日などによってどの程度空席が出るかということを、航空会社側が予測した数のことです。
航空会社は、過去のデータを元に「この日であれば、この程度混雑するだろう」と予測しています。
例えば、「金曜日のフライトは混みやすい」「連休前のフライトは混みやすい」「月曜日のフライトは空席が出やすい」などと予測しています。
つまり、ハイシーズンやお盆休みなどの、空席が少なくなりそうな便は、運賃が高額になってしまいます。
一方で、オフシーズンなど、空席が多くなりそうな便であれば航空券が比較的取りやすいので、価格は安くなります。
また「空席率が高いほど割引率が高くなる」ので、予約が入る前のできるだけ早いタイミングでチケットを予約すると、安く買うことができるということになります。
当然ですが、空席率が高い便であれば、搭乗日前日にチケットを購入しても、お得なチケットを購入することは可能です。
以上のように空席率を元に運賃を算出している「いま得」「たす得」の価格が、日々変動するメカニズムになっていることをお分かりいただけたのではないでしょうか?
では、ここから実際に「いま得」や「たす得」に関して、詳しく見ていくことにしましょう。
「いま得」ってどんな割引制度ですか?
「いま得」は「SKYセール」というセールを除くと、一番お得にチケットを取ることができるプランです。
簡単に「いま得」に関して紹介しますのでご覧ください。
予約変更 | 不可 | |
予約可能期限 | 運航日の3日前まで | |
座席数の制限 | あり | |
取り消し手数料 (出発時刻前) |
30日前まで | 4000円 |
出発日まで | 5000円 | |
取り消し手数料(出発時刻以降) | 不可 | |
払い戻し手数料 | 500円/区間 | |
払い戻し有効期間 | 搭乗予定日+10日間 |
一番注意すべき点は
「一度予約をしたら、変更ができず、取り消し手数料も少し高額である」ということです。
「絶対に行くと決まっている予定」であれば、一番安い「いま得」をできるだけ早く買うようにしましょう。
なお、座席数の制限があるので、「予約したい」と思ったときにはもう売り切れてしまっていた、ということもあり得ますので注意が必要です。
ちなみに、「いま得」の発売開始時期は、運航ダイヤごとの一斉販売が基本となっています。
例年通りだと「4~6月搭乗分」は1月下旬頃、「7~10月搭乗分」は2月下旬頃、「11~3月搭乗分」は8月下旬頃に発売されます。
発売日が近づくと、スカイマークのHPに予約開始日が発表されるので、HPをチェックしておくようにしましょう。
GWや年末年始にも「いま得」は発売されますが、当然ですがすぐに売り切れてしまいますので、こまめなチェックは必須です。
「たす得」ってどんな割引制度ですか?
続いて、もう一つのスカイマークの魅力的な割引制度の「たす得」について見ていくことにしましょう。
「たす得」は、なんと「搭乗予定日の前日まで」予約できる割引サービスのことです。
例えば、「急に明日飛行機で移動しなければならない!」となったときでも、すぐに適用できるので、急な予定が入った場合に非常に便利なサービスです。
こちらも「いま得」同様、購入する時点での飛行機の空席予測数に応じて運賃が変化します。予約の際は、できるだけ早めに、そして、空席の多い時期を選ぶようにするとお得に購入することができます。
予約変更
|
可能(同じ区間限定・購入から270日間)
|
予約可能期限
|
運航1日前まで
|
座席数の制限
|
あり
|
取消手数料 |
2,500円
|
取消手数料
(出発時刻以降) |
不可
|
払い戻し手数料
|
500円/区間
|
払い戻し有効期間
|
搭乗予定日+10日間
|
表をご覧いただくと分かるように、「たす得」では「予約の変更に対応している」という点が大きなメリットです。
「いま得」の方が割引率は大きいのですが、予約変更ができるので、「予定が変わるかもしれない」という方は「たす得」で予約をしておいた方が無難です。
予約変更期間も、チケットの購入日から数えて270日間と非常に長くなっています。
ただし、予定を変更する場合に、差額があれば支払う必要があります。
チケットの発売日は「いま得」と同じす。混雑する時期のチケットを購入したいのであれば、しっかりと発売日をスカイマークHPにてチェックしておくようにしましょう。
結局「いま得」と「たす得」であればどちらがお得なのでしょうか?
「いま得」と「たす得」を比較すると、「いま得」の方が安く購入できますが、予約の変更は不可です。
一方の「たす得」は、「いま得」に比べると、少し値段が上がってしまいますが、予約の変更が可能で、取り消し手数料も「いま得」に比べると半額程度に抑えられています。
自分の予定に合わせてチケットを取るようにしましょう。
ただし「とにかく少しでも安く行きたい」という場合は、「いま得」の方がお得です。
「いま得」と「たす得」は実際にはどれくらい値段が違うのでしょうか?
「いま得」と「たす得」に関する説明をしてきましたが
「それじゃあ、一体、どれくらい値段が違うのでしょうか?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、実際の運賃表を元に比較してみます。
なお「いま得」は最大で普通運賃の70パーセントまで安くなることがあるようです。
例)2020年12月1日(月)のチケット料金
運航区間
|
普通料金
|
いま得
|
割引率
|
たす得
|
割引率
|
23,260円
|
8,560円
|
37%
|
6,960円
|
30%
|
|
14,490円
|
7,390円
|
51%
|
6,290円
|
43%
|
|
24,100円
|
16,400円
|
68%
|
14,300円
|
59%
|
|
24,990円
|
9,490円
|
38%
|
7,390円
|
30%
|
|
26,310円
|
14,150円
|
55%
|
12,410円
|
47%
|
(2020年10月30日現在)
一例として2020年12月1日の料金表を挙げました。
1ヶ月以上先の月曜日ということもあり、まだ割引率が高いことが分かりますが、割引率は路線によって大きく違います。
ただし「いま得」「たす得」を使用すれば、いずれにしても「大幅な割引価格」で飛行機に搭乗できるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
前日や3日前の予約となると、空席が埋まってしまい「いま得」「たす得」を使うことができないことがありますが、予め計画を立て飛行機を利用するのであれば、LCCに負けないほどの、とてもお得な運賃で利用できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
まとめ
今回は、MMC(ミドルコストキャリア)の航空会社のとても便利な割引制度「いま得」「たす得」について、簡単に紹介させていただきました。
LCCと違い、MMCのスカイマークでしたら、無料で手荷物を預けることができますし、路線によっては、コーヒーなどの飲み物のサービスや、機内販売のサービスなどもあります。
(2020年10月現在、コロナウイルスの影響で中止されているサービスもありますのでご注意ください。)
座席はLCCよりは広く、ANAやJALなどに近い規格でし、上手にチケットを予約することにより、非常に安くチケットを手に入れられます。
このようにスカイマークは、LCCとレガシーキャリアの両方の良いところを備えた魅力的な航空会社です。