アイベックスエアラインズの搭乗手続きを全解説!手荷物のルールとは?
2022年07月4日
アイベックスエアラインズは、ANAのコードシェア便として運航する航空会社です。
この記事では、少し複雑で分かりにくいアイベックスエアラインズの搭乗手続きについて解説いたします。
また、手荷物のルールについても合わせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
アイベックスエアラインズの搭乗手続きには、「スキップサービス」と「空港チェックイン」の2種類がある
アイベックスエアラインズの搭乗手続き方法には2通りあります。
それは「スキップサービス」と「空港チェックイン」です。それぞれの搭乗手続き方法を解説していきます。
スキップサービスって何?どうすれば利用できるの?
そもそもスキップサービスとは何でしょうか?
スキップサービスとは、事前に「予約」「購入」「座席指定」を済ませた方が空港で搭乗手続きをせずに直接保安検査場に行くことができるANAのサービスです。
カウンターや自動チェックイン機での搭乗手続きは時間がかかることがあります。
特に連休や年末年始は長蛇の列となり、かなりの時間待たなければなりません。
スキップサービスを利用すれば直接保安検査場に行けますので、とてもスムーズに搭乗口まで行けます。
スキップサービスを利用する場合は、「eチケット控え」が必要になります。
「予約」「購入」「座席指定」をあらかじめ済ませると、2次元バーコードが印字された「eチケット控え」を取得できますので、そちらを用意しましょう。
「スキップサービス」を利用した搭乗手続きの方法
それでは、「スキップサービス」を利用した搭乗手続きの方法について解説します。
STEP1.まず、アイベックスエアラインズのホームページで「eチケット控え」を用意します。
「eチケット控え」に「Skip」のマークがあることを確認しておきましょう。
STEP 2.手荷物を預ける必要がある場合は、出発時刻20分前までに手荷物カウンターに行き預けます。
手荷物を預けない場合は、そのままSTEP3へお進みください。
STEP 3.保安検査場には2次元バーコードを読みとる機械が設置されていますので、その機械に「eチケット控え」に印字されている2次元バーコードをかざします。
STEP4.出発時刻の10分前までに搭乗口に向かいます。
「スキップサービス」が利用できないケース
以下の場合は、スキップサービスを利用できませんのでご注意ください。
- スキップサービス利用条件を満たしていない場合
- 「予約」「購入」「座席指定」をあらかじめ済ませていない
- 2次元バーコードを持っていない
- 子ども連れや搭乗する際配慮が必要な場合
- 車椅子の利用など、搭乗時に手伝いの確認が必要
- 3歳未満の子どもを連れている(幼児用のeチケット控えがあれば問題なし)
- 満2歳から満8歳までの子どもで、同一予約に満12歳以上の同伴者がいない
- アイベックスキッズフライトを利用
- 障がい者割引運賃を利用する場合
1つの予約で2区間以上のフライトが含まれていて、1区間目で証明書の確認ができている場合は、2区間目以降はスキップサービスを利用することができます。
また、ANA空港カウンターおよび旅行会社で購入したとき、購入時に証明書の確認ができている場合もスキップサービスを利用することができます。 - 以下の乗り継ぎ旅程に該当する場合
- 4区間以上の乗り継ぎ旅程
- 乗り継ぎ旅程を別々に予約している(区間ごとのスキップサービスは利用可能)
- その他
- 悪天候などの理由により、搭乗手続きを中止しているとき
- 証明書の確認などで、係員による手続きが必要なとき
上記の5項目に該当する場合は、スキップサービスを利用できないことがあります。あらかじめ確認しておきましょう。
「空港チェックイン」を利用した搭乗手続きの方法
搭乗手続きには、「スキップサービス」のほかに「空港チェックイン」という方法もあります。では、「空港チェックイン」の方法について説明します。
「空港チェックイン」が必要なのは、予約・購入・座席指定を済ませていない方です。
STEP1.空港に着いたら、ANAカウンターもしくは自動チェックイン機で搭乗手続きをします。航空券の購入や座席の指定を行い、eチケット控えをもらいます。
自動チェックイン機を利用する場合は、ANAの自動チェックイン機を利用します。
その場合、チケットの支払いはクレジットカードのみになりますので、クレジットカードは必ず用意しておいてください。
STEP 2.手荷物を預ける必要がある場合は、出発時刻20分前までに手荷物カウンターに行き預けます。手荷物を預けない場合は、そのままSTEP3へお進みください。
STEP 3.保安検査場には、2次元バーコードを読み取る機械が設置されていますので、その機械に「eチケット控え」に印字されているバーコードをかざします。
STEP4.出発時刻の10分前までに搭乗口に向かいます。
カウンターでは、ANAのスタッフが受付をしてくれますので、不安な点がある場合にはカウンターでの搭乗手続きをおすすめします。
アイベックスエアラインズの手荷物のルールとは
手荷物がある場合は、手荷物を預けるか機内に持ち込むか選択できます。ただし、安全な運航を確保するために持ち込みが禁止されていたり、制限されていたりするものがありますので気をつけましょう。
ここからは、受託手荷物(手荷物カウンターで預ける荷物)や機内持ち込み手荷物のルールについてお伝えします。
受託手荷物のルール
まず受託手荷物ですが、出発時刻の20分前までに預けましょう。時期によっては、受託手荷物を預けようとする人で列がかなり長くなることがあり、出発時刻に間に合わなくなってしまうことがあります。
余裕を見て、出発時刻の1時間ほど前から並んでおくと安心です。
受託手荷物のルールは以下の通りです。
1.重量
・1人20kgまで無料(20kgから100kgまでは重量超過手荷物料金が別途必要)
・1個あたり32kgまで
・総重量100kgまで
2.サイズ
・3辺の合計が203cm以内(キャリーケースのハンドルや車輪なども含む)
3.個数
・個数制限なし(重量およびサイズの範囲内)
貴重品や壊れやすいものは、機内持ち込み手荷物の中に入れ、預けないようにしましょう。また、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池を預けることはできませんので、手荷物として機内に持ち込みましょう。
自動手荷物預け機が設置されている空港もある
最近は、新千歳空港や福岡空港、大阪伊丹空港などに自動手荷物預け機が導入されています。自動手荷物預け機ならばカウンターに並ぶ必要がないので、簡単に手荷物を預けることができます。
ただし、この機械が使えるのは、搭乗手続きを済ませたスキップサービスの利用者です。利用方法は以下の通りです。
STEP1.ANA BAGGAGE DROPの中に、手荷物を置きます。
1度に置けるのは1個までです。複数の手荷物を預ける際は、ひとつずつ機械に入れます。
STEP2.2次元バーコードやおサイフケータイ、IC機能付きANAカードを機械右上部にかざします。
STEP3.出力された手荷物タグを手荷物につけます。
STEP4.自動的に扉が閉まります。手荷物引き換え証を受け取って完了です。
機内持ち込み手荷物のルール
手荷物は預けるだけでなく、機内まで手に持って行くこともできます。
機内に持ち込める手荷物のルールは以下の通りです。
重量 | 10kg以内 |
---|---|
サイズ | 3辺の合計が100cm以内 (45cm×35cm×20cm以内。 キャリーケースのハンドルや車輪なども含む) |
個数 | 1個 |
手荷物は前の座席の下、または座席上の共用収納棚に置きます。
ただし、アイベックスエアラインズが使用する機材のボンバルディアCRJ700は、小型機のため機内の収納スペースに限りがあります。
保安検査場を通過した後でも、搭乗口で受託手荷物として貨物室に預けるようお願いされることがあります。その際は協力しましょう。
預けたり機内持ち込みが制限されていたりするものには気をつけよう
機内に持ち込めないもの、また預けることもできないものがあります。
機内に持ち込めないものは以下の通りです。
- はさみや工具など凶器になると判断されるもの
- アイススケート靴
- バット
- ゴルフクラブ
- キックボード
- スキーワックス
- スプレー
- ナイフ類
これらは、受託手荷物に入れるか、出発保安検査場に設置されている「放棄品箱」に入れて廃棄する必要があります。
また、ライターやマッチについては手荷物の中に入れて収納してしまうと、目の届かない場所で火災が発生する恐れがあります。
それで、ライターやマッチは、1人1個のみ機内持ち込みできるようになっていますので、ポケットに入れ、常時身につけておくようにしましょう。
預けることも、機内に持ち込むこともできないものは以下の通りです。
- 爆発物
- 花火やクラッカー
- 発火または引火しやすいもの(キャンプ用・家庭用ガスボンベ、ライター用燃料、スポーツ用酸素缶、漂白剤、殺虫剤・農薬)
- 腐食性物質(塩酸、水酸化ナトリウム、水銀、液体バッテリー、蓄電池など人体、金属などを腐食する可能性のあるもの)
- 航空機や旅客ならびに搭載物に危険を及ぼす恐れのあるもの
危険物の代表例については国土交通省のホームページで確認できます。
国内線乗り継ぎするときは時間に余裕を持とう
国内線の乗り継ぎには、以下の乗り継ぎ時間が必要です。
伊丹空港 | 25分以上 |
---|---|
伊丹空港以外 | 20分以上 |
上記の時間は、最低のラインです。乗り継ぎ時間には余裕を持っておきましょう。
飛行機は天候の影響などにより、到着時刻が遅れることがあります。
次の便にスライドできればいいですが、もし乗れなかった場合は新しくチケットを手配したり、最悪の場合はその日の便がなかったりします。
乗り継ぎで注意しなければならないのは、1度にできる搭乗手続きや荷物の預かりは3区間までということです。
また乗り継ぎ旅程を別々に予約している場合、それぞれの区間での荷物預かりや搭乗券の発券が必要です。
この場合、通常の乗り継ぎよりさらに時間がかかる可能性がありますので、余裕を持った計画を立てましょう。
少しでも乗り継ぎ時間を短縮するために、CAさんに乗り継ぎがある旨を伝えたり、座席をなるべく前方を指定したりすることが役立つかもしれません。
搭乗手続きの際に、他の便への振り替え協力を依頼されることがある
アイベックスエアラインズではANAと同様、フレックストラベラーという制度を設けています。
フレックストラベラー制度とは、予約数が座席数を上回り座席数が不足したときに、予約済みの乗客の中から他の便への振り替えに協力できる方を募る制度です。
協力すると、以下の協力金を支払ってもらえます。
当日 | 10,000円 |
---|---|
翌日以降 | 20,000円 |
出発が翌日以降になる場合、宿泊費なども出してもらえます。
自宅に帰る場合は、自宅と空港間の交通費を負担してもらえる場合もあるので、相談してみましょう。
払い戻しを希望する場合には、協力金とともに払い戻しをしてもらえます。
予約をしているのに、なぜ席が足りないということが起こるのでしょうか。
航空会社は、できるだけ満席にしてから出発させたいと考えています。
1度のフライトで何十万から何百万というコストがかかるからです。
それに加え、予約をしてあるにもかかわらず都合により空港に来ない乗客が一定数いるようです。
そのため、航空会社は運用効率をできるだけ上げるために、普段から少し多めに予約をとっています。
そして、オーバーブッキングが発生したら、他の便への振り替えしても差し支えがない乗客を募るわけですね。
このオーバーブッキングは日本だけでなく、世界各国の法律で認められている航空会社の正当な権利です。
それで、利用するわたしたちもオーバーブッキングの可能性を頭に入れておく必要があるということになります。
もし、便の振り替え要請のアナウンスがあり、協力できるならカウンターへ向かい、その旨を伝えましょう。
まとめ
この記事では、アイベックスエアラインズの搭乗手続き方法について説明しました。
アイベックスエアラインズは、全便をANAとのコードシェア便として運航しているので、ANAのスキップサービスを利用することができます。
とても便利なので、あらかじめ予約・購入・座席指定を済ませておくことをおすすめします。
安全な運航のために決められたルールにはしっかりと守り、快適な空の旅を楽しみましょう。