大阪にある関西空港と伊丹空港のメリットについて
2022年07月4日
東京から大阪に行く旅の足として、早さなら新幹線、安さなら高速バスが圧倒的に選ばれていたのも今は昔。
格安航空券の登場、そして成田空港のLCC就航により、1時間程度のフライトで東京⇔大阪間を結ぶ空の便も、高速バス並みの料金で利用できるようになりました。
はじめて東京から関西に行く飛行機を予約するときに悩むのが、大阪の2大空港・伊丹空港と関西空港の違いです。
地図上で見ると、大阪市街を北と南から囲うように並んだ2つの空港。
大阪周辺の土地勘がないと、目的地までどの程度かかるのか、いまいちピンときません。
実際、JALやANAなど大手航空会社の公式サイトでは、東京⇔大阪便を選ぶときには、JALなら「大阪(伊丹・関西)」、ANAなら「大阪全て」と選択すれば、どちらの空港も表示されるようになっています。
ここでは、それぞれの空港から大阪市街へのアクセスを中心に、伊丹空港と関西空港の違いについてご紹介します。
伊丹から大阪市街へのアクセスは?
モノレールと阪急電車で京都、大阪へスムーズに移動できる立地の良さが魅力の伊丹空港。
もちろん、大阪市街へのアクセスも良好です。
梅田までならモノレールと阪急、またはリムジンバスで30分程度。なんばに行くなら乗り換えなしのバスが便利。
USJを目的地にする場合も、伊丹空港のほうが時間・交通費ともにお得になります。
大阪モノレールから電車を使えば片道600円と最安ではありますが、頻繁に乗り換えが必要なので、荷物が多いと結構面倒です。
片道930円とちょっと高くついても、家族旅行や観光では、直通リムジンバスのほうがおすすめです。
伊丹空港に就航中の航空会社(国内線)
JAL|ANA|IBEXエアラインズ|日本エアコミューター|天草エアライン
関西の空港のなかでも国内線の基幹空港として機能している伊丹空港は、国内線の本数が大きな魅力。
人気の羽田⇔大阪便をはじめ、国内ほとんどの空港と、関西を結ぶ路線をカバーしています。
メインとなる全日空や日本航空以外にも、仙台と大阪を結ぶIBEXエアラインズや、熊本の天草空港へ運行する天草エアラインなど地方航空も就航中です。
大阪のオフィス街・梅田にも近く、ビジネス出張ではお世話になることが多い伊丹空港ですが、運用時間が7:00~21:00と短く、人気の高い最終便は早めに予約が埋まりがちです。
夜間の便を狙うなら、早めに予約するように心掛けましょう。
関西空港から大阪市街へのアクセスは?
関西空港のデメリットとして、大阪市内へのアクセスが不便であることがよく指摘されますが、難波や心斎橋など、いわゆるミナミ周辺へのアクセスでみれば、伊丹も関空も40分前後と、それほどの差はありません。
一度ミナミに出てしまえば、梅田周辺にも地下鉄で15分程度。
また、和歌山方面や岸和田、堺など大阪南部エリアが目的地なら、伊丹より関西空港のほうが圧倒的に便利です。
関西空港に就航中の航空会社(国内線)
JAL|ANA|ピーチ・アビエーション|ジェットスター・ジャパン|スターフライヤー|日本トランスオーシャン
国内線の格安LCCが就航しているのは、関空の大きなメリット!
また、関空は運賃がお得な早朝便や深夜便も運行しているので、成田空港から発着するピーチやジェットスターでなるべく安い航空券を探すなら要チェック。
宮古や石垣など、沖縄の離島と関西を結ぶ人気路線も発着しています。
Peach便のみ出発・到着共に第2ターミナルビルで手続きすることになるので、大阪から東京へ向かう便などではじめて利用する場合は、早めに空港へ到着しておきましょう。
東京から大阪の空の足で比べるなら、神戸空港も候補に!
東京発の国内線で大阪行きの空港を選ぶとき、つい候補から外れがちなのが神戸空港マリンエア。
とはいえ、関西三空港のひとつであり、2つの空港の中心にある神戸空港は、大阪市街へのアクセスも結構便利なんです。
神戸空港から梅田までは、ポートライナーを三宮駅で電車に乗り換えれば、片道630円(JRなら710円)、40分~50分程度で到着します。
東京⇔大阪の路線を探すときは、神戸空港に発着するスカイマークの格安チケットも、ぜひ一度はチェックしてみてください!