羽田空港ターミナルのスカイマークチェックインカウンターの場所を詳しく教えます
2024年02月9日
旅慣れていれば別だけど、空港でいきなり面食らうのがロビーの広さです。出発・到着ゲートや各エアラインのチェックインカウンターが目の届かないところまで並んでいて、正直なところ迷います。
今回の記事では、スカイマークの搭乗手続きや、各空港のスカイマーク・チェックインカウンターの場所などについてわかりやすく解説します。
スカイマークってどんな会社?
良質なサービスとリーズナブルな料金の両立をめざす
スカイマークは、大手航空会社やLCCがしのぎを削る業界にあって、良質なサービスとリーズナブルな料金の両立をめざす「第3のエアライン」です。
2008年の設立以来、安値攻勢の失敗、2015年の経営破たん、そして再建。このような紆余曲折を経て、最近では業界NO1.の定期運航率を誇るなど、存在感を示しています。
画期的な割引制度「いま得・たす得」
スカイマークは、座席の空席数に応じてディスカウント幅を調整する「いま得・たす得」というチケットタイプを販売し、業界やエンドユーザーの話題を呼びました。
飛行機を飛ばすにあたって最も避けなければいけないのが、「空気を運ぶ」ことです。航空機1機を飛ばすには、リース料、機内乗務員の人件費、燃料費、点検費用など莫大なコストがかかります。乗客を乗せなければコストは回収できません。
そこで航空各会社は搭乗率を上げようと、運賃をディスカウントするのですが、黙っていても売れる人気路線・時間帯まで安くする必要はありません。
そこでスカイマークは、空席予測数に応じて料金が変動する「いま得」を開発したのです。そして「いま得」の便利さはそのままに、予約変更を可能にしたのが「たす得」です。
搭乗手続きって何をすればいいの?
次に、スカイマークの搭乗手続きの方法を分かりやすく解説します。
チェックインする
チェックインカウンターまたは自動チェックイン機にてチケットを発行します。スカイマークの場合、営業時間開始からいつでも受付が可能です(ただし、鹿児島・長崎・茨城の各空港では出発2時間前にならないと手荷物は預けられません)。
手荷物を預ける
チェックインカウンターで荷物を預けます。最近は、手荷物タグを発行する自動手荷物預け機(Self Baggage Drop)が普及し、人の手を介さず預けられるようになりました。
保安検査場での手続き
遅くとも出発時刻の20分前までには、保安検査場を通過しなくてはいけません(今までは15分でしたが2019年10月に変更されました)。
とくにお盆や年末年始などの繁忙期は、検査場で行列待ちを起こしていることが少なくありませんが、出発時刻が迫っている便の搭乗客はショートカットさせてくれます。
保安検査場では、機内持ち込み荷物の検査を実施します。まず保安検査場に設置されたバーコードリーダーにチケットの2次元バーコードを読み込ませます。次に、金属探知のゲートをくぐりますが、その前に、財布・スマホ・カバンなどの身に付けているものは、X線検査用のカゴに入れ機械に通します。
金属探知機が反応した場合は再検査となり、ボディチェックを受けるケースもあります。
スカイマークで機内に持ち込める荷物の大きさは、高さ40cm×厚さ25cm×幅50cmの範囲で、3辺の和は115cm以内でなければいけません。重量も10kg以内に収めなくてはいけません。空港のカウンターに着いてから慌てないように、荷造りを終えたらヘルスメーターなどであらかじめ確認しておきましょう。
大きさと重量が規定内に収まっていても、ナイフはもちろんハサミ・工具類も機内には持ち込みできません。機内に持ち込めないものはこれ以外にも多数ありますので、事前に確認しておいてください。もし持ち込みが禁止されているものが見つかったら、その場で放棄品箱に入れなければいけません。
持ち込み荷物の基準は変更されることが多く、とくに最近は、テロに対する警戒から厳しくなる一方です。持ち込める荷物に関しては、ホームページや配布物などで確認するようにしましょう。
搭乗する
チケットに記載されている搭乗口に向かいます。搭乗口が保安検査場から離れているケースは少なくないので、時間に余裕を持って向かうようにしてください。
空港で迷わないために大まかなレイアウトを知っておく
チェックインカウンターや搭乗口などのレイアウトは空港によって異なりますが、ここでは最もシンプルな地方空港・稚内空港を例に挙げて紹介したうえで、空港タイプによる違いについて解説します。
稚内空港のレイアウト
1階に到着口と到着ロビー、2階に航空会社別チェックインカウンターと出発ロビー、ホールディングルーム(金属探知機から先のクリーンエリア)、が配置されています。多くの空港に備わっている展望デッキは、残念ながら稚内空港にはありません。
保安検査後のセキュリティが保証されたエリアをクリーンエリアといいますが、このエリアは空港内で警備が最も厳しい区域になっており、クリーンエリアに危険物が持ち込まれた可能性がある場合は、乗客全員をダーティエリア(保安検査前の誰もが入り込める区域)に戻して入場検査をやり直すことになっています。
その他にも空港ではセキュリティ確保のため、飛行機の安全に直接影響する場所(格納庫・誘導路・エプロン・管制塔等)を制限エリアとし、厳しい保安体制を敷いています。
空港の規模とレイアウトの違い
羽田空港や成田空港のような大規模な拠点空港には、複数のターミナルビルがあります。例えば、羽田空港には、第1ターミナルビル(1993年完成・国内線に供用)、第2ターミナルビル(2004年完成、国際線・国内線に供用)、第3ターミナルビル(2010年完成・国際線に供用)があります。
そして、航空会社によって使用するターミナルが決まっています。ターミナルを間違えると飛行機に乗り遅れる可能性があるので、事前のチェックは欠かせません。
フロア数も、稚内のように2階建てというようなことはありません。羽田の場合、第1ターミナルビルは地下1階地上6階建て、第2ターミナルビルは地下1階地上4階建て、第3ターミナルビルは地上5階建てです。
フロア構造は、第1ターミナルを例にとると、以下の通りです。
地下1階:京浜急行線、東京モノレールとの連絡通路
1階:到着ロビー、ターミナル間移動バス、タクシー・バス乗り場
2階:出発ロビー
3階:ショップ・レストラン、駐車場連絡通路
4階:ショップ・レストラン
5階:貸会議室、レストラン、商業施設「ザハネダハウス(THE HANEDA HOUSE)」
6階:コンベンションホール・展望デッキ
大規模空港は広く複雑で迷いやすいので、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
スカイマークの国内線チェックインカウンターはどこ?
同じスカイマークでも、国内線と国際線ではチェックインカウンターの場所が違うので注意が必要です(現在唯一の国際線成田-サイパンは運休しています)。
羽田空港の場合
第1ターミナルビル2階出発ロビー北ウイングの4番時計台と8番空港出入口付近にあります。青い看板と黄色い自動チェックイン機が目印です。時計台や出入口との位置関係を覚えておけば、探すのに便利です。
成田空港の場合
第1ターミナルビル1階到着ロビーの南ウイングにあります。
茨城空港の場合
1階出発・到着ロビーの国内保安検査場前にあります。
仙台空港の場合
2階出発ロビーの空港出入口付近にあります。
札幌(新千歳)空港の場合
2階出発ロビーの南側の出発口E付近にあります。
中部国際空港セントレアの場合
第1ターミナル3階出発ロビーの国内保安検査場付近にあります。
神戸空港の場合
2階出発ロビー保安検査場前にあります。
福岡空港の場合
国内旅客ターミナルビル1階到着ロビーの北到着口、2番出口付近にあります。
預ける手荷物がなければ、2階出発ロビー保安検査場前の自動チェックイン機が利用できます。
鹿児島空港の場合
国内旅客ターミナルビル1階到着ロビーの空港出入口5番付近にあります。
奄美大島空港の場合
ターミナルビル1階到着ロビーの空港出入口1番付近にあります。
那覇空港の場合
国内旅客ターミナルビル1階チェックインロビーの空港出入口1番付近にあります。
宮古(下地島)空港の場合
国内旅客ターミナルビル1階チェックインロビーの中央にあます。
こんなときどうする?
空港で発生した思わぬ事態、下手をすれば飛行機に乗り遅れる…ここではターミナルビルを間違えた時の解決策と空港で時間が余った時の時間のつぶし方について紹介します。
ターミナルを間違えた場合
空港では、ターミナル間を移動する連絡バスを短い間隔で運行させています。羽田空港の連絡バス乗り場は、第1ターミナルビルが8番、第2ターミナルビルが9番、第3ターミナルビルが0番です。ちなみに羽田空港のターミナルビル間は、京浜急行でも移動できます。
時間が余った場合
時間に余裕を持たせて出発すると、どうしても空港で手持ち無沙汰になりがちです。レストランやカフェで時間をつぶすのも悪くありませんが、羽田空港でおすすめしたいのが、2018年12月にオープンした第1ターミナル5階のザハネダハウス(THE HANEDA HOUSE)です。
THE HANEDA HOUSEは、単純にモノを買うだけの場所ではありません。「羽田で遊び過ごすコト体験」をめざす進化型スペースです。この施設を起爆剤に、羽田空港もシンガポール・チャンギや韓国の仁川のような滞在型空港をめざしています。
施設内にはANAがはじめてローンチするANA Hangar bay Cafe by PABLO、15分でもヘッドスパできるQ’s for-rest、飛行機を眺めながらゆっくりできるスターバックスカフェなど、時間つぶしに持ってこいの施設が軒を連ねています。
ギリギリに慌てて行くよりも、早めに到着してTHE HANEDA HOUSEをゆっくり堪能する…これからはそんな旅がオススメです。
まとめ
以上、スカイマークのチェックインカウンターについて案内しました。備えあれば憂いなし…しっかり下調べして当日迷わないようにしましょう。