スターフライヤー事前購入割引運賃拡充方針へ
2022年07月5日
福岡を拠点に就航しているスターフライヤーが、事前購入割引運賃のリニューアルを発表しました。
STAR55・STAR45・STAR28・STAR14を廃止して、最大55日前までしか予約できなかった航空券を最大80日前まで予約できるよう拡大。
さらに、取り消し手数料についても見直したことで、取消手数料を気にすることなく予約がとれるようになります。
事前購入割引と言えばJALの「先得」が有名ですが、スターフライヤーの強みはどこにあるのでしょうか。
そして、従来の事前購入割引制度と何が違うのでしょうか。
新たな事前購入割引、気になる運賃は?
今回、新たなに発表されたのは、「そら旅 80」「そら 旅60」「そら 旅45」「そら旅 28」「そら旅 21」です。
その名の通り、何日前に予約をしたかによって割引率が変動するプランとなっています。
また、従来のSTAR7・STAR3・STAR1についても引き続き継続され、急な出発にも対応できるようになっています。
では、羽田~福岡間での運賃を見てみましょう。
そら旅 80 | 片道9,800円~ |
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そら旅 60 | 片道10,300円~ |
そら旅 45 | 片道10,500円~ |
そら旅 28 | 片道11,100円~ |
そら旅 21 | 片道13,300円~ |
1日前の予約であるSTAR1の片道運賃が16,100円~ですので、21日前の予約でも十分に格安で航空券の購入が可能です。
他にも、「そら旅 80」では羽田~北九州間が片道9,800円、羽田~大阪間が片道6,900円~、羽田~山口宇部間が片道9,500円~と、どれも1万円を切る格安運賃を打ち出しています。
このリニューアルを受けスターフライヤーでは「予約時期を調整すれば、これまでよりも500~1,500円安くできるので、ぜひ利用いただきたい」と話しています。
事前購入割引を拡大させ、閑散期の運賃を安くすることで、夏休み時期などに利用客が集中することを避け、安定した集客を図りたい考えのようです。
確かに、出発日を1週間ずらしただけで格段に安くなるのであればありがたいことですね。
更なる値下げも?進化するそら旅
先日、2015年3月期の決算が見事黒字回復し、好調の兆しを見せるスターフライヤー。
「そら旅」についても好調のようで、リニューアルの発表後も続々と値下げを行っています。
最近では、2015年7月17日から7月31日搭乗分の羽田発着の福岡・山口宇部線で、「そら旅 60」「そら旅 45」「そら旅 28」「そら旅 21」などの運賃が一部値下げされました。
羽田~福岡間では、2015年7月31日搭乗分が対象となり、「そら旅 60」が片道12,900円~、「そら旅 45」が片道13,500円~となっています。
値下げは、2015年5月21日の販売分より適用され、ますます「そら旅」が注目されています。
第3勢力として就航以来、頑固なまでにそのスタイルを貫いてきたスターフライヤー。
先日発表された中期営業計画でも、スターフライヤーブランドの確立のために、更にサービスを充実させることが大きな課題となっています。
円安や株価の上昇などによりにわかに景気回復の兆しを見せる中、利用客のニーズも節約志向からプチ贅沢へと変化していっています。
大手よりも安い運賃でLCCよりも充実したサービスを提供するスターフライヤーの需要は、これからますます高まっていくでしょう。